メンズシューズ

09.05.08 UPDATE

新進シュークリエイター作の注文靴は流線の連なりが醸し出すエレガントな逸品

CORNO BLU(コルノ ブルゥ)

すこぶる優れたクォリティの美しい靴と出会いは、筆者にとり、大きな悦びです。そして今回、コルノ ブルゥのサンプルを目の当たりにし、その"悦び"をじっくり噛み締めることができました。
コルノ ブルゥは日本の新進シュークリエイターが手仕事で作るス・ミズーラの靴のブランドです。主催する清角 豊(せいがくゆたか)氏は1970年、広島市で誕生。北九州市の企業に就職するも、もともと好きだった革製品作りに思い断ちがたく、退社後に単身イタリアへ。革小物の工房に勤めたのちの2001年、フィレンツェのロベルト・ウゴリーニ氏に師事します。ちょうど同工房から独立し、日本に帰国したスピーゴラ(神戸市)の鈴木幸次氏の後釜でした。また、当時、同工房に間借りしていたのがイル ミーチョ(フィレンツ)の深谷秀隆氏。清角氏はウゴリーニ氏、深谷氏両名から靴作りを学ぶことができたのです。そして2年後に帰国し、工房「清角縫靴店(せいがくほうかてん)」を開いて「コルノ ブルゥ」をスタート。ちなみに同工房は福岡市桜坂にありますが、都内やその近郊の在住者には「ビームス ハウス丸の内」が清角氏を招いて開催するオーダー会を利用するのが便利でしょう。
さて、そのサンプルです。木型はインサイドストレート&アウトサイドカーブの、甲のアウトサイド側が低く押さえられた内ひねりのコンフォタブルな形状です。また、本底は内踏まずのアーチが著しく絞り込まれた真性のベヴェルドウエストで、しかもそのアーチラインが実に美しいのです。この部分のみならず、清角氏による木型とパターン(デザイン)は流線が優美、かつ完璧です。たとえば、このサンプルではピッチトヒールが採用されていますが、真横から見ますと、ヒールカップの流線をこのヒールリフトがそのまま引き継ぎ、絶妙なシルエットを描いています。こうした流線の連なりがこの靴をよりエレガントに見せているのは間違いなく、ここにコルノ ブルゥの個性の一端がうかがえるのです。
昨今、日本にも世界トップレベルの技術とセンスをもつシュークリエイターが次々と登場していますが、清角氏もまた、そのひとり。しかも現状、これほどみごとな靴を作ってみせるのですから、これからがますます楽しみになるのです。

文:山田 純貴 写真:新城 孝

CORNO BLU(コルノ ブルゥ)

【ス・ミズーラ サンプル】
アイテム:クォーターブローグシューズ
製法:ハンドソーンウェルテッド
アッパー:仏アノネイ社製「ヴォカルゥカーフ」
ソール:シングルレザーソール(ヒドゥンチャネル仕立て、ベヴェルウエスト仕様、半カラス仕上げ)
ヒールリフト:ヒール高3cm、ピッチトヒール

【ビームス ハウスにおけるス・ミズーラ オーダー会】
製法:ハンドソーンウェルテッド
木型/デザイン/ソール:個々人の足形ごとに製作/フリー(サンプル数型用意)/フリー
アッパー素材:仏アノネイ社製「ヴォカルゥカーフ」、英チャールズ F.ステッド社製スエードなどから選択可
製作期間:約7ヶ月(仮縫いあり)
付属品:仏コルドヌリ・アングレーズ社製ウッドシューツリー(個々人の足形に合わせ、清角氏が削るなどして調整)
価格:33万6000円〜 ※初回のみ別途木型代3万1500円〜

お問い合わせ:

ビームス ハウス丸の内
TEL.03-5220-8686
http://www.beams.co.jp/
http://cornobluweblog.blogspot.com/
http://cornobluhome.blogspot.com/

※この情報は、2009年5月8日の情報です。