メンズシューズ

09.06.19 UPDATE

不滅の傑作アメリカンワークブーツは大人の足元にこそ、よく似合うのです

RED WING(レッド・ウィング)

「アイリッシュ・セッター」と呼んでしまう人は少なくないはず。実は筆者も、そのひとりです。'70年代半ばに日本に上陸し、やがてアメリカンワークブーツの象徴的モデルとしてブレイク。さらに'90年代初め頃には"渋カジ系"と呼ばれる若者らを中心に、圧倒的な支持を得ていたことを記憶する40歳前後の方々も少なくないでしょう。しかし「アイリッシュ・セッター」の呼称は2000年にハンティング&アウトドア専門の別ブランド(日本では未展開)のブランド名に改められたため、現在、このモデル自体はレッド・ウィングの「クラシック・ワーク・ブーツ」と称されているのです。
もっとも、名は変わろうとも"中身"は"あの頃"と同じで、それどころか1955年の発売から現在に至るまで、デザインも仕様もほとんど不変。これぞ正真正銘のロングセラーシューズなのですね。そのうえ、もはや希少となったメイド・インUSAなのですから、筆者などは、もう拍手を送りたくなるのです。
レッド・ウィングはドイツ系移民のチャールズ・ベックマン氏が1905年、アメリカ中西部ミネソタ州レッド・ウィング・シティに開いた靴店がルーツ。当初はドレス系の靴を生産していましたが、次第にミリタリーやワークの分野に進出し、数々の成功を収めました。なかでも1938年に鉄道機関士や機械工のために開発した「エンジニア・ブーツ」、1940年に林業従事者用に売り出した「ロガー・ブーツ」、1953年にカウボーイやファーマーらに向け販売した「ペコス・ブーツ」などは他社の模倣を誘い、いまなおワークシューズのマスターピースとして高い人気を保持しています。
もちろん、このことは写真の「クラシック・ワーク・ブーツ」にも当てはまります。1950年にハンティング用の8インチ丈ブーツとして発売され、前述したように5年後、この6インチ丈がデビュー。ウェッジ型の「トラクション・トレッド・ソール」は、その構造上、突起物に引っ掛かりにくいとあって、本国では高所作業者の愛用靴にもなったそうですが、ここ日本ではファッションとして定着。ワークスタイルに合わせるブーツの代表格として不動の人気を誇り、これまた他社の模倣をあまた誘っているのはご存じのとおり。ちなみに、この独特の赤みを帯びたオイルドレザーはオロラセット「ポーテージ」といい、実は創業者ベックマン氏の若い頃の職場であり、1987年にはレッド・ウィング社の子会社となったSBフット社なるタンナーによって製革された素材。世界的にみても、自社で革をなめしているシューメーカーは、実は非常に珍しいのです。
さて、昨今、ファッションのアメカジ回帰の流れを汲んでか、レッド・ウィングも人気復権中とのこと。これを機に、この「クラシック・ワーク・ブーツ」も単にノスタルジックなアイテムとしてではなく、大人が休日に楽しめる実用ブーツとして、ぜひ再注目して欲しいと思います。

文:山田 純貴 写真:新城 孝

RED WING(レッド・ウィング)

アイテム:レースアップ・ハンティングブーツ
シリーズ名:HERITAGE WORK(ヘリテージ・ワーク)
モデル名:6″CLASSIC MOC(6インチ・クラシック・モック)
スタイル番号:8875
木型番号:23
製法:ALL-AROUND GOODYEAR WELTED(オールアラウンド・グッドイヤーウェルテッド)
アッパー:ORO-RUSSET PORTAGE(オロラセット「ポーテージ」) ※米SBフット社製
ライニング:アンラインド仕様
ソール:トラクション・トレッド(TRACTION TRED)※ウェッジ・タイプ
製造国:アメリカ
価格:2万9820円

※現在「6インチ・クラシック・モック」はアッパーの素材&カラーの異なる以下のバージョンも展開されている。
スタイル番号「8179」 = ブラック「クローム」採用/2万9820円
スタイル番号「875」 = 「オロイジナル」採用/2万9820円
スタイル番号「8173」 = ホーソン「アビレーン」ラフアウト採用/2万9820円

お問い合わせ:

レッド・ウィング・ジャパン
TEL.03-5791-3280
http://www.redwingshoe.co.jp

※この情報は、2009年6月19日の情報です。