メンズシューズ

09.07.10 UPDATE

名靴デザートブーツは時を超え、
年齢を問わず、愛され続けるのです

CLARKS ORIGINALS(クラークス オリジナルズ)

誰もがその名を知りながらも、歴史的功績についてはほとんど認知されていないブランド。そのひとつがクラークスです。
そこでこの名門ブランドの偉大なる実績例を挙げてみますと、第一に、コンフォートシューズのパイオニアだということです。クラークスの事始めは英国南西部の街ストリートに住むサイラスとジェームスのクラークス兄弟が1825年、自ら考案した毛付きのシープスキン製スリッパを発表したことによるのですが、硬い靴が当たり前だった当時、そのソフトな履き心地が大変評判となり大ヒット。以来、同社は軽く、足に優しい靴の開発に努めてきたのです。
また、ステッチダウン製法を確立させたのもクラークスで、まだマッケイもグッドイヤーも登場していない1856年、底付け専用ミシンを自社開発し、ステッチダウン製法(同社ではサンダルヴェルト製法、略してSV製法と称している)で靴の量産化を大きく推し進めました。あるいは1980年に発表し、現在も人気の高いモデル「ナタリー」は、クレープソールがトゥとヒール部分が巻き上げられたそのユニークなデザインにより、今日見るドライビングシューズの原型になったと言われています。
と、クラークスの功績はまだまだあるのですが、なかでも"カジュアルシューズ"というカテゴリーを確立させたという事実は、ぜひ覚えておきたいのです。靴といえばドレス系かワーク系、ミリタリー系ばかりだった1950年にクラークスが発表した「デザートブーツ」。これこそがカジュアルシューズの原点なのですから。
第二次大戦中、陸軍兵で、クラーク兄弟の直系4代目にあたるネーサン・クラーク氏は進駐していたビルマの地で友人から、インドで作らせたゴム底の靴を見せられました。そしてこれをヒントに、戦後、同氏はスエードのアッパーにクレープのソールを組み合わせたユニークな靴を試作。当初、社内で「そんな風変わりな靴は売れるはずがない」との言われた、その靴こそが、今日、世界累計2000万足以上というとてつもない販売実績を誇る「デザートブーツ」だったのです。ちなみにクラークスは、このモデルを含み、世界約100か国で年間約5100万足を売るというのですから、これまた驚きです。また、クラークスには「デザートブーツ」のほか、「ワラビー」や「ワラビーブーツ」、「デザートトレック」、先述した「ナタリー」など他社の模倣をあまた誘ってきた名靴を擁しており、この点からもこのブランドがいかに偉大な存在であるかがうかがえるのです。
さて、そんなカジュアルシューズの原点たる「デザートブーツ」。ことに写真のサンドスエードは、この傑作靴を象徴するカラーなのです。さまざまな着こなしにムリなくマッチし、履く人の年齢や性別を問わず、しかも流行に左右されることなく末長く履き続けられる、これぞ定番中の定番と呼ぶに相応しい名靴。「いまさら」とお思いの方もいらっしゃるかと思いますが、ここはぜひ、改めてクラークスというブランドと、この靴の存在の大きさを再確認してみてはいかがでしょうか?

文:山田 純貴 写真:新城 孝

この秋冬、奇しくもクレープソールのスエードブーツが一大トレンドとなっているが、じつはこのスエード×クレープという組み合わせもまた、1950年に発表された、この「デザートブーツ」がルーツなのだ!

CLARKS ORIGINALS(クラークス オリジナルズ)

アイテム:デザートブーツ
モデル名:DESERT BOOT(デザートブーツ)
品番:00111769
製法:ステッチダウン(SV)
アッパー:英チャールズ F.ステッド社製スエード
ライナー:アンラインド(写真のサンドスエードのみ)
※他のカラー・素材のタイプはレザーライニング仕様
ソール:天然クレープ製(ヒールリフトと一体型)
カラー:サンド
製造国:ベトナム
価格:2万790円
※2009年7月10日現在、サンドスエード・タイプのほか、同型でカラー・素材違い計14ラインを展開中(価格はタイプごとに異なる)

お問い合わせ:

クラークスジャパン
TEL.03-5847-7168
http://www.clarks.co.jp

※この情報は、2009年7月10日の情報です。