メンズシューズ

09.08.14 UPDATE

ビスポークシューズの六義から待望の「レディメイド」が登場しました!

RIKUGHI(六義)

六義はクラシックな服好きや、靴好きの間で話題の東京・銀座のビスポークシューメーカー&テーラーです。ヨーロッパのビスポークシューズやビスポークスーツに精通するオーナーの椛川劉一氏と、英国のコードウエナーズカレッジで学んだ後、ロンドンのビスポーク工房で靴づくりの腕を磨いたラストメーカー、大久保尊氏氏によって2005年に立ち上げられ、銀座一丁目に工房兼ショップを展開。椛川氏が集めた貴重なヴィンテージ生地をつかって細部までクラシックに拘ったビスポークスーツも魅力ですが、靴についてもラストづくりにこだわって、ヨーロッパ的エレガンスをベースに、そこに日本ならではの色遣いやこだわりのデイテイールを融合させた、極めて個性的なものとの印象を持っています、しかも、それらには国産他社の靴とも欧米の高級ブランドシューズとも異なる独特の色気を感じるのです。
そんなビスポークブランドが、いよいよレディメイドを始めたと聞き、どんな靴がリリースされたのかと楽しみにしていたところ、今回、このコーナーでご紹介する機会を得たのです。
写真が、その第1弾モデルのクラシックなスワンネックのキャップト オックスフォード(ストレートチップ)。意外と言いますか、チゼルトウやロングノーズが幅をきかす昨今、オーセンテイックなデザインで、アーモンドトウの木型も捨て寸を抑えたクラシックなフォルムです。実はこの靴、構想すること数年、日本人の足にあわせた独自の木型の制作に約2年という長きにわたる試行錯誤の末に完成をみたもので、大久保氏曰く「クラシックを再確認する」、すなわち「本質に戻ること」をテーマにしているのだとか。そう聞けば「納得」ですが、とはいえ、その佇まいに控えめながら色気が感じられるのは、やはり六義。それは、赤銅色(和の色ですね!)のスエードが使われているせいなのかもしれません。実はこの革は六義のスペシャルオーダーによる、野生の仔鹿の革(デイアスキン)、大変ソフトで、キメ細かく、タッチ感はカーフスエードとは比べようもない心地よさです。そして、この素材の色と風合いが、靴全体を粋でエレガントなものに見せているのではと思うわけです。ちなみに、大変希少で高価な素材にもかかわらず、野生ゆえに多い傷を避けて使用しているため、一足作るのに4〜5頭分が使われるというのですから、なんとも贅沢なことです。
また、レディメイドとはいえ、製靴は、ビスポークと全く同様。仮縫いがないことと、デザインが決まっていることを除けばビスポークと仕立ても工程も同じです。
ただし、一般的なレディメイドとは違い、実はこれは受注オーダー品。銀座の店にて、大久保氏のカウンセリング(実際にその人の足に合うかどうかを確かめるそうです、)と試し履き用の靴でサイズなどを確認のうえ、素材とカラーを選択すると、約4か月ほど後にオーダー靴ができあがるというシステムです。レディメイド銘打っても量産はせず、受注生産とするところにビスポークメーカーとしての面目躍如を感じます。
決して奇をてらった点はありませんが、確実に足元に品格をもたらしてくれる、このキャップトオクスフォード。こんな魅力的な靴を作ってみせるのですから、やはり六義はただ者ではないのです。

文:山田 純貴 写真:新城 孝

底にはビスポークでも使用している、堅牢だがしなやかな最高級イタリアンレザーを採用。アウトステッチを隠すヒドゥンチャネル仕立てやウエストの立体的アーチなどもビスポーク由来のディテールだ。

RIKUGHI(六義)

アイテム:スワンネック キャップト オックスフォード
価格:18万9000円

お問い合わせ:

六義 TEL.03-3563-7556
http://rikughi.co.jp/

※この情報は、2009年8月14日の情報です。