メンズシューズ

09.08.28 UPDATE

イタリアの老舗シューメーカーが作り上げた、
大人が履けるモンキーブーツ

FRACUP(フラカップ)

なぜか昔からファッション関係者にモンキーブーツ好きが多いのです。なぜかと考えてはみたものの、決定的なことはわかりませんが、マウンテンブーツや他のワークブーツと一線を画すデザインで他人の足元と差をつけられるという、そういう効果は確実にあると思うのです。モンキーブーツはアンクル丈のレースアップブーツの一種で、別称はデビーブーツ。レースステイが設けられた外羽根がトゥボックスまで長く伸びたデザインが特徴です(これ、スポーツスニーカーに共通するデザインでもあります)。発祥はイギリスのようで、元来は森林伐採者用のワークブーツだったと聞いています。真正面からだと猿の顔に見えるので「モンキー」との説がありますが、定かではありません。まぁ、筆者はこれまで多くのモンキーブーツを見てきましたが、どうやっても猿に見えない(笑)ので、この説に疑問をもっています。
ところで、このところのワークシューズ人気からか、モンキーブーツもその魅力が見直されているようです。写真はそうした要注目の1作で、イタリアのファクトリーブランド、フラカップの「R200」という定番モデルです。
フラカップは1907年創業の歴史あるメーカーで、イタリア軍や同国の特殊警察(カラビニエーレ)に製品を供給し、さまざまなシューズブランドから生産を請け負うなどのかたわら、オリジナルも展開。日本には創業100周年にあたる2007年に本格上陸を果たし、とりわけマウンテンブーツに高い人気が集まっています。
そのオリジナルを見渡すと、サンダルも含む多彩なカジュアルをこなすことができる実力派メーカーであるとわかります。これは長い期間、OEMなどを通じてあらゆる靴を生産してきたことを裏づけるものといえそうですが、そのいっぽう、ひとりの職人がほぼ全工程を担うという、まるでベンチメイドのような靴づくりを維持しているというのですから、なかなか気骨な面もうかがえます。また、得意とする製法はノルウィージャンやイデアル(ステッチダウン)で、オリジナル製品ではその多くにビブラムソールを使うなどし、耐久性に富むコンフォタブルな靴を生み出しているのです。
写真のスエード製モンキーブーツでもイデアル製法と、ビブラムソールのうち、非常にソフトで屈曲性と衝撃吸収性に富む「モルフレックスソール」を採用。インテリアの革を見ますと、そこにこの靴を手掛けた職人の手書きサインも確認できます。モンキーらしい丸みのある木型が使われ、アッパーのパターンも極めてベーシック。でありながら、コバを大きく張りだたせて、あえてそこを素仕上げにしてダークブラウンスエードとのハイコントラストをそのままデザインにしているのがユニークです。
そのスエードの温かみある風合いは、これからの季節によく合いますし、ほどよくボリューム感あるフォルムはパンツの裾幅を選ばず、また流行の七分丈や半丈のパンツと組み合わせてもお洒落。と、この1足で、実はさまざまなコーディネートを楽しむことができる、とても重宝なブーツなのです。

文:山田 純貴 写真:新城 孝

ひとくちにブブラムソールといっても、その種類はさまざま。この「モルフレックスソール」は畝堀状のパターンが特徴のホワイトラバーソールで、非常にクッション性に富むが、耐久性にも優れている。

FRACUP(フラカップ)

アイテム:モンキーブーツ
モデル番号:R200
製法:イデアル(ステッチダウン)
アッパー:牛革スエード
ライナー:牛革
ソール:ビブラム・モルフレックス(MORFLEX)ソール
カラー:ブラック、ベージュ、エスプレッソ(写真)の3色展開
製造国:イタリア
価格:3万8850円

お問い合わせ:

グラストンベリー
TEL.03-5428-4877
http://www.glastonbury-ltd.com/

※この情報は、2009年8月28日の情報です。