メンズシューズ

09.09.04 UPDATE

エレガントなボタンブーツですが、実はコレ、
ゴア付きだから脱ぎ履きラクラクなんです

LOBB’S(ロブス)

去る8月、ワールド フットウェア ギャラリー(以後、WFG)が創業30周年を迎えました。すなわち、オーナーの深田恵一氏がインポートシューズの輸入・卸をスタートさせたのが、今から30年前の1979年だったのですね。当時はいうと、セレクトショップ文化の黎明期。ビームスの登場から3年後、シップス銀座進出の2年後のことで、インポートシューズはまだ高価であるうえ、非常に珍しい時代でしたから、靴専門の輸入ビジネスなど誰も発想さえしなかったのではないでしょうか。そう考えますと、深田氏の先見の妙と英断に敬意を表したくなります。しかもトップサイダー、ホーキンス、トリッカーズ、パラブーツ、ビルケンシュトック、カンペールなど、今日、私たちに馴染みとなったブランドをいち早く日本に紹介してきた功績もまた、称賛に値するのです。ちなみに直営第1号店の神宮前本店がオープンしたのは1991年のこと。私ごとで恐縮ですが、筆者も同店には、これまで数え切れないほど通ってきましたっけ。
さて、写真はその30周年を記念し、WFGがロブスにスペシャルオーダーしたボタンブーツです。この靴とロブスというブランドに関しては、現在、同店のオフィシャルサイトに詳細が掲載されている(メニュー欄の「SPECIAL」をクリックしてください)ので、ここでは概要を述べるに留めますが、今後、さまざまなブランドの30周年記念モデルが順次、発売されていくなか、その第1弾として、このブランドが選ばれたところに両者の強い結びつきを感じるのです。
WFGがロブスの取り扱いを始めたのは、なんと25年も前のこと。以来、本店でもオープン当初からその製品が取り扱われ、お値打ちなイタリア靴としての不動のポジションをキープしてきました。しかも大変フレキシブルな姿勢のファクトリーなのでしょう、早い時期からWFG側の意向を受け、時代折々のトレンド感をもった靴を作り続けてきたのです。WFGのオリジナルブランドと誤解している人も多いようですが、少なくともロブスを見ればWFGが今、靴のトレンドをどうにとらえ、どの方向を目指そうとしているかがわかるのは確かでしょう。そういうわけですから、ロブスは30周年記念モデルの先陣を飾るに相応しいブランドなのです。
ちなみに、ボタンブーツは今日につながるドレスシューズの原型のひとつとされていますが、ながらく絶えていたところ、1996年にWFGが復刻させて話題になりました。そこでそのボタンブーツをベースにしつつ、イマ風にアレンジして作ったのが今回のモデルなのです。ユニークなのは、スナップを外して共革をめくるとその下がゴアになっている点です。今季、ブーツ人気が盛りあがる様相ですが、実は昨今の"楽ちん志向"を反映してか、脱ぎ履きが面倒なタイプは敬遠されているのですね。しかし、本品はサイドゴア付きなので脱ぎ履きが容易。これなら面倒くさがりな人も苦にならないわけです。しかも、これまたトレンドのショート丈というのもポイントでしょう。近年のロブスらしいシャープな木型と相まって、このショート丈が軽快でスタイリッシュな足元を演出してくれるはずです。
そして価格はといえば、税込みでアンダー4万円という、このブランドらしいお値打ち設定です。これなら気後れせずにデイリーで履き込むことができますし、イタリア靴の入門編としてもジャスト。しかもボタンブーツというトラディショナルながらとてもレアなデザインですから、ちょっと個性的な大人靴を探していらっしゃる方にもお薦めできるのです!

文:山田 純貴 写真:新城 孝

アウトサイドのゴム部分をカバーしている共革のスナップボタンを外せば、履き口が広がって脱ぎ履きが容易となる。ちなみにインサイドのゴム部分には、このスナップ&共革は設けられていない。

LOBB’S(ロブス)

アイテム:ボタン留めカバー付きサイドゴアブーツ
品番:VEW0001A
製法:マッケイ
アッパー:伊イルチア社製ベジタブルタンニンレザー
内装:フルレザーライニング
ソール:シングルレザーソール(ヒドゥンチャネル仕立て。アンティーク仕上げ)
カラー:ブラックのみ
製造国:イタリア
備考:WFG30周年アニバーサリーモデル
価格:3万9900円 ※2009年9月5日発売

お問い合わせ:

ワールド フットウェア ギャラリー WFG店 TEL.03-3796-8891
ワールド フットウェア ギャラリー 銀座店 TEL.03-3572-6811
http://www.wfg-net.com/

※この情報は、2009年9月4日の情報です。