メンズシューズ

09.11.06 UPDATE

クラシックなタッセルスリッポンを
"フレンチ風味"に軽やかにアレンジ

LA CORDONNERIE ANGLAISE(ラ コルドヌリ アングレーゼ)

アメリカンカジュアル人気もすっかり定着した昨今、「次のトレンドは?」となる中、今年の春夏あたりから注目され始めているのがフレンチアイビーです。フレンチプレッピーと呼ぶ人もいますが、要はアメリカンカジュアルをベースに、それをフランス流に品よき着くずしたスタイルのことで、たとえばセントジェームスのマリンボーダーシャツやラコステのポロにホワイトのショーツなどを合わせ、素足にはエスパドリューかデッキモカシン、バッグはエルベ・シャペリエのナイロントートといったリゾート的スタイルなどがその典型といえるでしょう。'60年代に誕生し、その後も何度か流行しており、ワーク系などのハードなカジュアルが人気を博すると、その後に反動的にこうしたきれいめな"フレンチ"が注目されてきたという印象があります。今回はこうしたフレンチアイビーに相応しい靴をご紹介します。
ラ コルドヌリ アングレーゼはフランスのパーフェクタ社が展開するオリジナルブランドです。同社は1885年、洞窟で有名なラスコーにほど近い小都市ブリブに設立された木型工房をルーツとし、1960年のリモージュへの移転とともにパーフェクタ社として改組されています。その20年後、現経営者であるボネ家による経営が始まり、1986年にラ コルドヌリ アングレーゼが立ち上げられ、靴と鞄の展開がスタートしました。
このことからもおわかりのとおり、同社は木型の生産を本懐とし、フランス内外のそうそうたるシューズブランドに木型を供給してきた名門なのです。木型とシューキーパーの生産量で世界トップを占めているとも聞きます。いっぽう、各種シューズケア用品も展開しており、日本でもこのブランドのシューズクリームを愛用しているという人は少なくないのです。
とはいえ、靴も決して片手間ではなく、フランスらしいエレガントなスタイルの、しかし堅牢に作られた同社の靴は各国で高い評価が与えられています。そして、この「オーバー」もそうした意味で、ラ コルドヌリ アングレーゼらしいモデルのひとつといえるのです。すなわち、タッセルローファーというクラシカルなデザインを、アメリカントラッドの無骨さとは対称的なシャープで洗練された印象にまとめあげた点が、この靴の個性です。それでいて米国靴や英国靴のようにグッドイヤーウェルテッド製法で堅牢に作られているところに、フランス靴の伝統を感じることもできます。
しかし注目すべきは、やはり採用されている自社の木型でしょう。本底からこの靴を眺めてみますと、トゥが著しく内側に振られた形状であることがわかります。このインサイドストレート&アウトサイドカーブの形状は人の足形に適ったものであり、歩行時、たえず体の重心を内側に向け移動させることで疲労感を抑制し、コンフォタブルな履き心地を可能にします。さすがは木型に熟知したメーカーであるだけに、この内振りのフォルムを巧みにエレガントなシルエットに落とし込んでいる点に、この靴の最大の魅力があるのだと思います。
いうまでもなく、フレンチアイビーの品ある着こなしに絶妙にマッチすること請け合いですし、オンスタイルを品よくカジュアルダウンさせて見せるためのアイテムとしてもなかなか有効であると思います。ちなみに、フランス製のグッドイヤー靴で5万円台という価格もまた、この時代に見逃せない点といえるのではないでしょうか?

文:山田 純貴 写真:猪又 直之

LA CORDONNERIE ANGLAISE(ラ コルドヌリ アングレーゼ)

アイテム:タッセルスリッポンシューズ
モデル名:AUBER(オーバー)
品番:21600
製法:グッドイヤーウェルテッド
アッパー:フレンチボックスカーフ
ソール:シングルレザーソール(オープントラック仕様)
カラー:ブラック、ダークブラウンの2色展開
製造国:フランス
価格:5万9850円

お問い合わせ:

エリオポール代官山 メンズ
TEL.03-3464-6480
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※この情報は、2009年11月6日の情報です。