メンズシューズ

10.03.12 UPDATE

カジュアルの足元にボリューム感をもたらす
ポストマンシューズはいかがでしょうか?

SOUGEN(スーゲン)

ワークシューズ・ブームの流れを受け、ポストマンシューズの人気が高まっています。
ポストマンシューズはワークシューズの1タイプで、その名のとおり、アメリカなどで郵便配達員に履かれていたユニフォームシューズに由来します。現在、その多くは一般向けですが、いずれも丸みあるボリューミーなフォルムとフラットなアウトソールが特徴。見た目がシンプルゆえコーディネートの汎用性は高く、ワーク系ながら、きれいめなカジュアルとは特に相性が良いようです。
さて、ここでご紹介するのはスーゲンが今春リリースしたポストマン風の1足です。
スーゲンはブッテロなどのインポーターとして知られるハイブリッジ インターナショナルと、イタリア・マルケ地方のシューファクトリー、セッキアーリ ミケーレ社(1999年創業)のコラボレーションにより、2007年に立ち上げられたブランドです。「SOUGEN」とは「草原」(イタリア風に「スーゲン」と読む)のことで、この言葉からイメージされる「カントリー」「イヌイット」「ネイティブアメリカン」「イタロアメリカン」の4つのキーワードをミックスさせた、粗野だが全く新しいスタイルを提案。ちなみに、デザインはハイブリッジ社の高橋浩氏が担当しています。
このポストマンシューズも非常に独特で、履き口まわりなどにナイロンを取り入れてアウトドアテイストを表現。トゥ部分で1.5cm、ヒール部分で3cmというブ厚いビブラムのウレタンソールも大変無骨な印象です。いっぽう、アッパーのメイン素材には「コードヴァン」という名のガラスレザーを採用し、品の良さも演出しているなど、なんともユニークなミックスが図られているのです。
さらに興味深いのが製法。サンクリスピーノと呼ばれるイタリアの伝統製法が採用されているのですが、これはアウトドア系やワーク系の靴に多く見られるステッチダウン製法をさらに進化させたものといえるでしょう。すなわちステッチダウン製法ではアッパーの革の切り目(裁断面)をコバの側面に見ることができますが、サンクリスピーノ製法では、その革を内側に折り込んで縫うことで切り目を隠しているのです。元来は防水などを目的にした仕立てと思われますが、現在、これが行えるファクトリーはイタリアでもほとんどないということですから、この点だけでもこれは貴重な靴といえます。
履き心地は肉厚ウレタンソールにより、非常にソフトで、足入れも上々。ボリューム感のある靴なので、あえてスキニージーンズや半丈などのショートパンツに合わせるなど、このボリューム感を強調したコーディネートをお薦めしたいと思います。

文:山田 純貴 写真:猪又 直之

コバ沿いのパイピングが、アッパーの端を内側に折り込んで縫い付けた部分。サンクリスピーノ製法独特のディテールである。なお、そのステッチの上にもう1ライン、ステッチがあるが、これは飾りとのことだ。

SOUGEN(スーゲン)

品番:10SGSS1
製法:サンクリスピーノ
素材:アッパー/イタリア製ガラスレザー「COEDVAN(コードヴァン)」×ナイロン、ライナー/フルレザーライニング、ソール/ビブラム製ウレタンソール
カラー:写真のブラックのほか、ベージュスエードなどのバリエーションあり
製造国:イタリア
価格:3万4650円

お問い合わせ:

ハイブリッジ インターナショナル
TEL.03-3486-8847
http://www.highbridge.co.jp

※この情報は、2010年3月12日( 金)の情報です。