メンズシューズ

10.04.16 UPDATE

ノスタルジックなボウリングシューズがモチーフ!
バイカラーがエレガントな極上タウンスニーカー

TANINO CRISCI(タニノ・クリスチー)

タニノ・クリスチー(伊ミラノでタニノ・クリスチー氏が乗馬ブーツのファクトリーとして創業)の、この新作はドレスシューズの名門が手がけるアイテムでは意外性あるレザースニーカーです。リリースを読んでいたら「'60年代のボウリングシューズのイメージ」との記述が目にとまり、思わず「なるほどなぁ」と納得しました。
もっとも'60年代までは、ボウリングはごく一部の人たちの贅沢なレジャーでしたから、庶民がボウリングシューズを目にすることはありませんでした。が、中山律子らスタープレイヤーの出現がきっかけで1970年頃、にわかにブームが始まると、老いも若きもボウリングに興じるように。一時は全国で4000件近いボウリング場が営業していたそうです。テレビでもプロによるゲームが頻繁に放送され、筆者も熱心に観たものですが、そのときプロボウラーたちがこぞって履いていたのが、この写真にあるような外羽根がトウまで長く伸びたデザインの、丸みある木型の靴でした。ボウリングシューズも最近のものはより“スポーツ顔”ですが、40年ほど前のものは見た目にドレッシーな雰囲気が感じられ、“贅沢なレジャー”用に相応しい印象があるのです。
写真はそうした往年のボウリングシューズをモチーフに、それをラグジュアリーなタウンスニーカーとしてアレンジしたものですが、それにしてもこの品のよさと優雅さはやはりタニノ・クリスチーであるといえます。上質なカーフをくるむかのようにも見える外羽根のカーフスエードは、起毛が表す繊細なグラデーションとシルキーな手触りが魅力的で、しかもベージュとコニャックというリゾート感のあるバイカラーにしたことで大変エレガントに仕上げてあります。また、革製のミッドソールにラバーを貼り合わせた2プライ構造のソールは、レザーソールのもつ足馴染みのよさや優れた吸湿性・放湿性と、ラバーソールの高いグリップ力を兼ね備えた実用性の高いもの。これをタニノ・クリスチーの十八番であるマッケイ製法でアッパーに縫合させ、軽快で反(かえ)りのよい靴にしています。ボウリング専用ではないものの、休日のさまざまなレジャーシーンで活躍してくれる機能性を備えつつ、コーディネートの面でもさまざまな着こなしに幅広く対応する、この新作。これからの季節、ラグジュアリーな週末靴として愛履きしていただきたいと思います。

文:山田 純貴 写真:猪又 直之

TANINO CRISCI(タニノ・クリスチー)

アイテム:レザースニーカー
モデル名:THEO 2(テオ)
モデル番号:U-506
製法:マッケイ
アッパー:カーフスエード×カーフ
ライナー:フルレザーライニング
ソール:ミッドソール=レザー、アウトソール=ラバー
カラー:コニャック×ベージュのみ
製造国:イタリア
価格:15万7500円

お問い合わせ:

タニノ・クリスチー 銀座店
TEL.03-5537-0555
http://www.taninocrisci.jp/

※この情報は、2010年4月16日(金)の情報です。