メンズシューズ

10.04.23 UPDATE

ノーサンプトン発! 往年の名門ブランドが
再興され、今春日本デビュー

WALKER & GUNN(ウォーカー&ガン)

英国靴好きに朗報です。靴の聖地ノーザンプトンから新たなシューズブランドが今春、日本上陸を果たしました。それが、ここにご紹介のウォーカー&ガンなのです。
同地の製靴産業が隆盛を極めたのは20世紀初め頃のことで、一時は約500もの靴工場が存在したそうです。筆者は「新たなシューズブランド」と先述しましたが、実はウォーカー&ガンはその繁栄真っ只中のノーザンプトンに誕生しています。1874年に靴職人の家庭に生を受け、自身も優れた靴の作り手となったフランク・ウォーカー氏が、スコットランドの名家ガン一族の援助を受けて1919年に創設したのが事始め。貴族向けにビスポークを製作し(地元向けにレディメイドも販売したそうですが)、多くの顧客を抱えるも、次第に他国の大量生産品に駆逐され、1963年にその歴史を終えています。
ところが昨年、そんな名門の名を冠したブランドがスタート。創業者はコードウェィナーズカレッジ卒業後、ノーザンプトンのいくつかの名門シューズメーカーでデザインに取り組んできたウィリアム・エヴァンス氏と、アーサー・ギブス氏です。エヴァンス氏はウォーカー&ガンの工場のすぐ近くで生まれ育ったという人物で、地元の名門を再興することが長年の夢だったとか。そんな同氏の心意気に共感したギブス氏が共同経営者となり、このほどめでたくブランド再興に至った次第です。
さて、写真はそのファーストコレクションの1モデルで、エレガントな6アイレットのスエードフルブローグです。セミロングノーズで、トゥのコバが若干スクエアながら、英国らしい極めてベーシックなモデルです。が、よく見ますと、アッパーの要所々々に一般的なツインステッチではなく、トリプルステッチが施されているのがわかります。実は貴族向けの靴を製作していた頃のウォーカー&ガンが、このトリプルステッチを採用していた(当時の縫い糸は現在のものに比して耐久性が劣っていたからです)ことにちなみ、控えめながらそれをブランドのアイコンにしているのです。
さらに注目すべきが木型です。人の足形に適った内振りのコンフォタブルな形状であるうえ、細身に見えるものの、実際にはボールガース(五指の付け根部分における足幅)が長めなので多くの人の足にフィットします。また、ヒールカップが小ぶりであるため、概してかかとが小さい日本人の足形にマッチ。英国靴のなかには歩行中にかかと浮きするものが少なくありませんが、この木型ならその懸念は無用でしょう。
たしかに派手さはありませんが、英国らしい生真面目なウォーカー&ガンの靴。まだ、本国でも日本でも流通し始めたばかりのレアな存在ですが、これから先の展開がとても楽しみ。英国靴好きなら、先物買いしてみてはいかがでしょうか?

文:山田 純貴 写真:猪又 直之

WALKER & GUNN(ウォーカー&ガン)

アイテム:フルブローグシューズ
モデル名:ECTON(エクトン)
品番:W7429S-11
製法:グッドイヤーウェルテッド
アッパー:カーフスエード
ライナー:フルレザーライニング
ソール:シングルレザーソール(セミロールウエスト仕様。ヒドゥンチャネル仕立て。半カラス仕上げ)
ウィズ:E
カラー:ダークブラウンのみ
製造国:イギリス
価格:6万7200円 ※同型・同価格でブラウンカーフ製もあり

お問い合わせ:

42NDロイヤルハイランド銀座店
TEL.03-3569-0032
http://www.42nd.co.jp

※この情報は、2010年4月23日(金)の情報です。