メンズシューズ

10.06.18 UPDATE

アーリーアメリカンの伝統に実用性を加味した
ハンドソーンモカの味ありモカシン

BARBO(バルボ)

モカシンとはアッパーの革を木型の上からではなく、下から被せて吊り込んだうえで、甲に「モカ」と呼ばれる革を縫い付けたスリッポンタイプの靴のこと。アメリカンタイプのスリッポンは「インディアンモカシンが原型」といわれますが、今日、私たちがそうしたルーツシューズを目にする機会はほとんどありません。しかし、カナダのワークシューズブランド、バルボの製品にはそうしたアーリーアメリカンの伝統的な靴のスタイルやディテールが濃厚に残され、スリッポンでは「インディアンモカシンとはかくなるものか」と思わせてくれます。
1938年、カナダ東部ケベック州ケベック市にアルフレッド・クルチェ(Alfred Cloutier)社が設立されたのが、バルボの事始めです。同社はケベックの先住民族ヒューロン族の伝統的な皮革品づくりの技術とデザインをベースにしたモカシンやスリッパを生産。1989年に現オーナーが同社を買収した折、社名が「Barbeau」に変更され、同名の自社ブランドもスタート。このブランド名がフランス語ゆえに読みにくいとの理由から、のちに「バルボ」と改名されたのです。ちなみに同社は現在、約40人の職人の擁し、日にブーツ約800足、モカシン約1500足を生産。某有名アウトドアブランドなどに製品供給していることでも知られています。
写真は、そのバルボのハンドソーンモカのスリッポンです。当然、製法はモカシンで、しかもライニングが施されていないのみならず、なんとインソックライナー(中敷き)もないので、アッパーが下から吊り込まれた靴であることがハッキリ見てとれます。とはいえ、クレープのアウトソールがマッケイで縫い付けてありますから、アスファルトなどの硬い路面でも安心して歩くことができますし、ことに摩耗しやすいトゥやヒールがオパンケ仕様であるなど、実用性は十分。それでいてモカのハンドソーンが味わい深く、履き心地はリアルモカシンらしい軽さと柔らかさで、素足履きしてもストレスにならない、心地よいフィット感が楽しめます。
実は甲に刺繍が施された、よりイヌイット的な雰囲気のスリッポンもあるのですが、こちらはファッションの汎用性が高いシンプルな佇まいが特徴。これならアメカジや、今季トレンドのきれいめマリンなスタイルにも無理なくマッチしそうです。

文:山田 純貴 写真:猪又 直之

BARBO(バルボ)

アイテム:インディアンモカシンシューズ
製法:モカシン+マッケイ
アッパー:シボ入りオイルドレザー
ライニング:アンラインド仕様
アウトソール:クレープソール(シボ調パターン。トゥ&ヒールがオパンケ仕様)
カラー:ブラック、アイス(白)、キャメルタン、ピーナッツ(写真)の4色展開
製造国:カナダ
価格:1万4490円

お問い合わせ:

メイデンカンパニー
TEL.03-5410-8873

※この情報は、2010年6月18日(金)の情報です。