メンズシューズ

10.08.06 UPDATE

この秋、ビスポークのエッセンス漂う
チーニーの最高級ラインがデビューします!

CHEANEY(チーニー)

「実はチャーチ家が昨年8月、チーニーを買い取っていた」と知った筆者は、正直、少々混乱してしまいました。チーニー(1886年、英ノンサンプトンシャー州デスバラーで創業)は、たしか1999年以来、チャーチとともにプラダグループの傘下にあったはず。そこに、後者の創業家がかつて自らのものだったブランドではなく、あえて前者を買い取ったという話なのですから意外です。聞けば、チャーチの財務担当取締役だったジョナサン・チャーチ氏と、同じくチャーチで工場長を務めたウイリアム・チャーチ氏がともに代表取締役に就任。そして、この2名の主導により、今秋投入されるのが、写真の2型を含む最高級ライン「インペリアル・コレクション」なのです。
チーニーというと、グッドイヤー製法を堅持しつつ、そこに時代性を取り込んだ木型やパターンを組み合わせた、ややデザインコンシャスな靴のイメージがありますが、このコレクションでは、よりトラディショナルな雰囲気が感じられます。木型はシャープで、ややロングノーズですが、ほんのり膨らみのある英国靴伝統のエッグトゥが採用され、パターンもごくベーシックなのです。
ちょっと驚いてしまうのがアウトソールで、ウエストがなんとフィドルバック! ロンドンウエスト以上に立体的なこのウエストの意匠は、中底にスチールシャンクとは別に、山型にカットしたレザーチップを入れ、そこにアウトールを吊るようにして取り付けたもの。元来はビスポークの仕様で、こうした既製靴ではなかなか見ることのできないこだわりのディテールです。
このフィドルバックに限らず、実はビスポークの雰囲気を濃厚に漂わす「インペリアル・コレクション」は、チーニーの既存モデルと明らかに一線を画した存在です。たしかに、このブランドにしては高額ですが、それだけに新生チーニーの"意気込み"が感じられ、興味をそそられます。英国靴通のみならず、靴好きなら、これからのチーニーは要チェックブランドとして目が離せないことでしょう。

文:山田 純貴 写真:猪又 直之

CHEANEY(チーニー)

コレクション名:IMPERIAL COLLECTION(インペリアル・コレクション)
製法:グッドイヤーウェルテッド
素材:アッパー/ヨーロピアンカーフ(ハンドポリッシュ仕上げ)、ライナー/フルレザーライニング、ソール/オークバーク製シングルレザーソール(ヒドゥンチャネル&フィドルバックウエスト仕立て。半カラス仕上げ)
製造国:イギリス

キャップトゥオックスフォード/BUCKINGHAM(バッキンガム) 7万9800円 ※2010年10月末発売予定
フルブローグオックスフォード/SANDRINGHAM(サンドリンガム) 7万9800円 ※2010年10月末発売予定

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渡辺産業プレスルーム
TEL.03-5466-3446
http://www.watanabe-int.co.jp

※この情報は、2010年8月6日(金)の情報です。