メンズシューズ

10.12.13 UPDATE

鹿革スエードの上品ワークブーツは
品格を知る大人の足元にこそ相応しい

OFFICINE CREATIVE(オフィチーネ クリエイティブ)

オフィチーネ クリエイティブの日本初登場は、たしか2000年夏頃と記憶しています。当時の靴のトレンドはイタリア寄り。多くのイタリアンシューズブランドが日本に紹介されるなか、ちょっぴりモードな雰囲気をもつファッショナブルなカジュアルシューズのブランドとして、オフィチーネ クリエイティブは日本上陸を果たしました。
このブランドを展開するシューズファクトリー、デュカ デル ノルド(DUCA DEL NORD)社は1968年の設立。「ナザレノ ディ ロサ」と「デュカ デル ノルド」のブランド名で編み上げの靴やサンダルなどを展開するいっぽう、名だたるラグジュアリーブランドの製品も手掛け、靴の聖地マルケ州モンテグラナーロでも有数の実力派ファクトリーへと成長を遂げました。そして1995年、クラシック&ファッショナブルなスタイルをコンセプトに、オフィチーネ クリエイティブをスタート。なかでも、製品洗いの後に再び木型に戻して乾燥させるなどの手法でヴィンテージ風を表した「ウォッシュド・コレクション」が好評を博し、このブランドを象徴するシリーズとなりました。
さて、写真のワークスタイルのブーツは、そのオフィチーネ クリエイティブが展開中の今季モデル。まず、注目したいのがアッパーです。「クドゥリバース」なる、この革はこうした起毛革で非常に有名な老舗タンナー、英チャールズ・F.ステッド社の製品で、しかも一般的な牛スエードではなく、鹿革のスエード。カーフスエード以上にしなやかで風合いに品があるうえ、伸縮性に富み、伸びても元に戻る復元性にも優れるなどの特性をもつ皮革です。英国の高級靴では伝統的素材であるものの、ワークスタイルのイタリアンブーツに使われるのは非常に珍しいことと思われます。しかもトゥ、およびバックステイに御家芸であるワックスを用いたブラッシング加工を施すことで履き込んだかのような佇まいに見せているのは、いかにもオフィチーネ クリエイティブ流。また、ライニングを施さず、内壁をヌバック加工にして柔軟性を高めた筒部は、コマンドパターンながら薄く、反りのよい伊ビブラム社の「クレッターリフトソール」と相まり、ソフトで軽快な履き心地をもたらしてくれるのです。
アメリカンワークブーツのデザインをベースにしつつも、捨て寸をやや長めにし、上品な表情の鹿革スエードや無骨さを押えたコマンドソールを採用するなどし、イタリアらしい優雅さや軽やかを見せる、この靴。「ワークブーツは好きだけど、年齢的にちょっと」と躊躇されていらっしゃるミドルエイジにもお薦めできる1足なのです。

文:山田 純貴 写真:猪又 直之

OFFICINE CREATIVE(オフィチーネ クリエイティブ)

アイテム:レースアップUチップブーツ
モデル名:ROB5
製法:マッケイ製法
モカ・タイプ:ヘビーモカ
素材:アッパー/英チャールズ・F.ステッド社製ディアスキンスエード「KUDU REVERSE(クドゥリバース)」、内装/レザーライニング。筒内壁はアンラインド仕様(アッパーの表革をヌバック加工)、ソール/ダブルソール。アウトソールは伊ビブラム社製クレッターリフトソール採用
カラー:スナッフ(ダークブラウン)のみ
製造国:イタリア
価格:6万4050円(税込)

お問い合わせ:

バーニッシュ
TEL.03-3468-0152
http://www.burnish354.com/

※この情報は、2010年12月13日(月)の情報です。