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NEGRONI(ネグローニ) 

 日本発ドライビングシューズブランドがアウディ「eトロン」のマットカラーを革でリアル再現!

今回、日本にドライビングシューズ専門のブランドが存在すると知り、筆者は自らの知識不足を恥ずかしく思いました。それが、ここにご紹介のネグローニです。
スタイリッシュなドラシューを展開するネグローニは、東京・南千住に1964年に創業されたシューメーカー、マルミツのブランドです。長らくOEMメーカーとして紳士靴に取り組み、現在も婦人靴を生産している同社が、この初のハウスブランドを立ち上げたのは2000年のこと。2代目で現社長の宮部修一氏は、いわゆるスーパーカー世代で、現在、カーアドバイザーとしても活躍。クルマ雑誌では評論家としても知られる人物です。その宮部社長主導のもと、OEMで鍛え上げた技術力を活かしつつ、イタリアンテイストをベースにしながらもオリジナリティある新スタイルのドラシューを提案すべく、ネグローニがスタート。今日、このカテゴリーでは日本の先駆的ブランドとして確固たる地位を得て、クルマ愛好者らに広く支持されています。

とはいえ、実はこのブランドの靴は単にドライビングやレーシング向けであることに留まらず、街履きとして兼用できる実用性の高さに大きな特徴があります。それは今回紹介するハイエンドモデル「イデア コルサ」も同様で、伊ゴムス社のほどよく厚みのあるドライビングソールを採用するなどし、コンフォタブルなペダル操作と、歩行時に求められる衝撃吸収性&耐久性という、相反する要素を高次元で両立させています。

ところで、写真は今季登場した新色です。トゥやレースステイ、タングなどに使われているカーボンレザーもユニークですが、注目すべきがアッパーサイドのメタリックなブルーグレー。昨年、ロータスやランボルギーニ、BMWなどがこぞってマット塗装のコンセプトモデルを発表していますが、ネグローニはそうした名車をモチーフに、そのマットカラーを革に再現したユニークなコレクションを展開しているのです。「イデア コルサ」も昨年末、マットブラックが投入されましたが、ブルーグレーはそれに続くバージョン。モチーフはアウディのEVコンセプトモデル「eトロン」で、ネグローニオリジナルのキップレザーを使い、その銀面を擦り、クルマのステアリングに使用されるプロテイン系塗料「カーダル92」でトップコーティングを施すことで、革らしい質感はそのままに、その名車のマットなブルーグレーの輝きと手触りを見事に再現しています。結果、すこぶるレーシーでありながらエレガントな個性派シューズに結実。これにマルミツの高い製靴技術も相まり、佇まいにステータスさえ感じられるほどの仕上がりです。
クルマ好きやアウディ・ファンにはもちろんのこと、気後れなく街歩きできるドラシューをお探しの方にもお薦めの、このモデル。意外にもコーディネイトしやすいカラーゆえ、幅広く愛履きできることでしょう。

NEGRONI(ネグローニ) イデア コルサ トロン 3万9900円
製法/セメンテッド、素材/アッパー ネグローニレザー(国産)×伊キオリーノ社製カーボンレザー ※一部ベロア使用、ライナー 光触媒加工カロックスタッファー、インソックライナー カップインソール(EVA×人工スエード×高反発衝撃吸収剤)、ソール 伊ゴムス社製ドライビングラバーソール、ウィズ/3E ※ジャパンフィット仕様、カラー/マット調メタリックブルーグレー、製造国/日本 ※同型でマットブラック、ホワイト、シルバー、レッド、オレンジもあり

問:マルミツデザインスタジオ TEL.03-3801-4745 http://negroni.jp  http://www.negroni.jp
※この情報は、2011年6月16日の情報です。

 

文:山田 純貴 写真:猪又 直之