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EDWARD GREEN(エドワード グリーン) - バーニーズ ニューヨーク別注エドワード グリーンのローファーがビジカジの足元に品のよい艶気をもたらします

昨年に続き、今夏も酷暑の様相です。ビジネススタイルのカジュアル化は世界的傾向ですが、日本では暑さに節電が重なり、この傾向に拍車が……。日本人は形式を重んじるのでスーツ離れは進まず、多少カジュアル化しても一時的で、ほどなく元に戻ると見ていた筆者ですが、今回のことで“ビジカジスタイル”が本当に定着するかもしれません。
それゆえに多くのシューズブランドがジャケットスタイルの足元に適うセミカジュアルなモデルを強く打ち出していて、とりわけスリッポンの品揃えは目立つのです。バーニーズ ニューヨークがエドワード グリーンに別注したローファー「スローン」の、このダブルネームもそうした旬なビジカジ靴のひとつといえそうです。

まず、注目すべきがラストです。エドワード グリーンのスリッポン用ラストには「61」や「184」のクラシックの定番と、「65」「707」「909」などのモダンな新定番が存在します。「スローン」も前者が採用されるとトラディショナルなローファーですが、バーニーズ ニューヨークは後者のひとつである「101」を採用。斜めからはラウンドトゥでも、真上から見ると控えめスクエアという独特のトゥシルエットで、甲は低めで、ボールガース(足指付け根まわりの足幅)はこのブランドとしてはややタイト。また、ウエストのシェイプはきつめに設定されています。結果、英国靴ながらイタリアのスリッポンを思わせるモダンで洗練された印象のローファーに仕上がっています。
これに加え、本品を個性的に見せているのがモカに採用された新色「ナイトシェイド」のカーフです。この繊細で深みあるパープルがブラックカーフと相まり、本品をさらにエレガントなものにしているのです。ちなみに、モカ縫いにはライトアングルステッチを採用。これは、モカとヴァンプの切り替えを双方の革を貫通させることなく縫い合わせる、いわゆるスキンステッチの一種で、熟練の職人でなくばできない極めて難度の高い手縫いです。ライトアングルステッチの靴といえばエドワード グリーンの傑作Uチップ「ドーヴァー」であるのはいうまでもありませんが、本品にも同じ手縫いが採用され、これが靴全体の印象をいっそうクラス感あるものに見せているのです。

前述したように、昨今は各ブランドがさまざまなスリッポンを展開していますが、控えめな艶気があり、しかし品を失せず、さまざまなビジカジに合うワンランク上の1足をお探しなら、バーニーズ ニューヨーク別注のこの「スローン」は、間違いなくその最右翼なのです!

EDWARD GREEN(エドワード グリーン) スローン 129,150円
木型/101、製法/グッドイヤーウェルテッド、素材/アッパー カーフ、ソール シングルレザーソール(ヒドゥンチャネル仕立て。半カラス仕上げ)、カラー/ナイトシェイド(パープル)×ブラック ※別注カラー、製造国/イギリス

問:バーニーズ ニューヨーク銀座店 TEL.03-3289-1200 http://www.barneys.co.jp/
※この情報は、2011年7月15日の情報です。

 

文:山田 純貴 写真:猪又 直之