CLOSE UP SHOES

春夏の週末靴をお探しなら、遊び心ある
個性派エスパドリーユはいかがですか?

春夏の定番週末靴のひとつにエスパドリーユがありますが、今年は例年以上に注目されているようです。そこで、今回は昨年秋に日本上陸を果たしたばかりのスパニッシュブランド、ボウタイが展開するこちらの新作を紹介します。
ちなみに、エスパドリーユはキャンバスのアッパー(スエード製などもありますが)にジュートソール(ロープソール、エスパソールとも呼ばれます)を組み合わせたスリッポンタイプ(一部レースタイプもあります)の履物で、意外にも元来はスペイン、およびフランスの船乗りや港湾労働者が履く作業靴でした。それをもとに1923年、南フランスでリゾート向けに売り出され、以後、マリンリゾートシューズとして定着していきました。このことからもわかるとおり、ボウタイ社の本国であるスペインはエスパドリーユ発祥の地。それゆえ、この種の靴の生産は同社が得意とするところなのでしょう。
そのボウタイ社は首都マドリッドに本社と工場をもつシューメーカーで、そのハウスブランドであるボウタイは「リアルな英国スタイル」をコンセプトにしたグッドイヤー製法の英国調ドレスシューズをメインにしつつ、カレッジスタイルのサドルシューズ、ドライビングシューズ、デッキシューズ、ルームシューズなど幅広いカテゴリーを展開しています。筆者は最初に英国クラシックのドレスモデルでこのブランドの存在を知ったため、今回、このエスパドリーユに触れ、正直、両者の隔たりの大きさに戸惑いを感じてしまいました。しかし、よくよく考えてみたところ、自国由来であるエスパドリーユの生産は同社にとり、ごく自然なことなのだと納得したものです。 さて、写真のモデルです。甲に施されたパイレーツスカルの刺繍が大変印象的で、これがスタイルの粋なアイコンに。しかもスカル(髑髏)やスカル&ボーン(骨)は多く見るものの、スカル&ソード(剣)の組み合わせはちょっとユニークです。また、アッパーの生地はクラシカルなオーバーストライプ(ヘリンボーン)の織り柄コットンで、このあたりに「リアルな英国スタイル」を志向するボウタイのコンセプトをかいま見る気がします。さらに、斜めにカットされたラウンドスクエアのトウシェイプもエスパドリーユには珍しく、これもまた、このモデルを個性な靴に見せることに一役買っています。
なお、プリミティブなエスパドリーユはジュートソールが硬いため、歩きやすいとは言い難いのですが、本品はクッション入りのレザーインソールの採用により、柔軟性に優れ、返りもよく、素足でも快適な履き心地が体感できます。もちろん通気性も上々ですし、ステップイン、すなわち踵を踏んで履くことも可能。全8色のカラー展開もうれしいポイントでしょう。
プレーンなエスパドリーユもよいのですが、週末のリラックスしたシーンで履く靴なのですから、本品のような遊び心のあるタイプもありなのではと思うのですが、いかがでしょうか?
 

BOW-TIE(ボウタイ)

アイテム:エスパドリーユ
モデル名:LAING(ライン)
木型:ESPIGA(エスピガ)
製法:セメンテッド
アッパー:コットンキャンバス(ヘリンボーン織り)
ライナー:アンラインド仕様
ソール:ラバーエスパソール
カラー:ブラック×ホワイト、ブラック×パープル、ホワイト×インディゴ(中央)、ブラウン×ホワイト、ワイン×ゴールド、ワイン×インディゴ(右)、インディゴ×シルバー(左)、インディゴ×ターコイズの全8色展開 ※以上、キャンバス×刺繍
製造国:スペイン
価格:13,650円(税込み) ※2012年4月下旬発売予定

お問い合わせ:ジーエムティー TEL.03-5453-0033
http://www.bow-tie.eu
www.gmt-tokyo.com

 
 

文:山田 純貴 写真:吉岡 広和