CLOSE UP SHOES

英国靴の正統ブランドがスタッズをまとう、超個性派フルブローグで新境地を開拓!

以前、このコーナーで名門チャーチ(1873年、 トーマス・チャーチ氏により、英ノーザンプトンで創業)の2011年秋冬の新作「シャンガイ」をご紹介しました(2011年10月24日アップデイト)が、そのキルト付きモンクのエキセントリックでモードな姿に、靴好きの多くが衝撃を受けたようで、それは筆者も同様でした。なにしろチャーチといえば、誰もが英国靴の正統中の正統ブランドと認識してきたのですから…。とはいえ、実は、チャーチはこうしたクリエイティビティに富む靴をすでにレディスで先行させ展開してきたわけで、そうした取り組みがメンズに及んだということなのでしょう。今回ご紹介のモデルはその好例で、昨年登場し、非常に斬新なスタイルで大いに話題になったレディスモデルをメンズサイズに変え、この7月にリリースされる新作なのです。

「バーウッド エス」というモデル名から推察できるとおり、これの“元ネタ”は定番フルブローグオックスの「バーウッド」で、それのメダリオンやパーフォレーションの穴飾りひとつひとつにスタッズを埋め込んで出来上がった、なんとも過激でアバンギャルドなモデルです。もちろんノーザンプトンの自社工場で製靴されたのでしょうが、スタッズ取り付け工程はイタリアで行われているとのことで、これが全て手作業によると聞けば、1足を完成させるのに大変な手間を要していることが理解できましょう。
ちなみに採用の木型は、スエード×クレープソールの傑作チャッカブーツ「ライダー」など、主に起毛革素材のカジュアルラインに多用されている「81」番。ややボリューム感あるエッグトウのフォルムが、この「バーウッド エス」ではダブルソールと相まって、イマの気分を醸し出しています。また、アッパーにはプレーントウダービーの名品「シャノン」でもお馴染みの「ポリッシュド・バインダー・カーフ」を採用。かつて「ブックバインダー・カーフ」とも呼ばれた、この光沢感に富んだ革はチャーチ特製の樹脂を塗布して磨き上げられた、ブランドの象徴的素材であり、見た目の美しさのみならず、多少の雨に耐え、かつ頻繁な手入れが不要という実用性の高さも自慢なのです。

では「コーディネートは?」となるわけですが、スタッズのインパクトが強いため、これはもう週末用ということになるでしょうか。ナローなパンツを組み合わせてモードやロックのスタイルで、というのは“直球”ですけれど、プレーンなシャツなどシンプルなきれいめに合わせれば、この靴がアクセントとなり、個性的なスタイルが完成するはず。もちろんパーティシューズにすれば、会話の絶妙なきっかけになりますし、女性たちから大いに注目されるに違いありません!

Church‘s(チャーチ)

アイテム:フルブローグオックスフォードシューズ
モデル名:BURWOOD S(バーウッド エス)
木型:81 ※Fウィズ
製法:グッドイヤーウェルテッド
アッパー:POLISHED BIBDER CALF(ポリッシュド・バインダー・カーフ)
ライナー:レザーライニング
ソール:ダブルレザーソール(オープントラック仕立て)
カラー:ブラック、ホワイトの2色展開
製造国:製靴=イギリス、スタッズ装飾=イタリア
価格:75,600円 ※2012年7月発売予定

お問合せ:渡辺産業プレスルーム TEL.03-5466-3446

 
 

文:山田 純貴 写真:吉岡 広和