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08.01.31 UPDATE

永き眠りから覚めた名門が送る
独自メカニズムを装備した美的マスターピース

 スイス・シャフハウゼン生まれの時計師、ヨハン・ハインリヒ・モーザーによって1828年に設立されたこのブランド。幾多の名品を送り出し、とくに帝政ロシアの貴族たちからこよなく愛されていたのですが、実は1874年に創業者がこの世を去って後、会社そのものはH.モーザー社として存続し続けたものの、会社の全てを譲渡してしまったのです。ところが、2005年、モーザー氏の生誕200年を記念して、"H.Moser & Cie"の名を冠した時計の復活を高らかに宣言、同時に4種ものオリジナル・ムーブメントを発表するという壮挙を成し遂げたのでした。
  このムーブメントの設計に携わったのが、アカデミーの俊英時計師でありながら、近年その動きがなぜか不明となっていたアンドレアス・ストレイラー氏。なんと、この歴史的ブランドの復興に向け、密かに、かつ着々と準備を進めていたんですね。さてこそさすがはストレイラーの仕事と言うべきか、そこにはこれまで誰もが考え及ばなかった新機軸が盛り込まれています。それが、心臓部である脱進機を独立した地板に直接装着する"インターチェンジャブルエスケープメント"。脱進機部分を丸ごと簡単に交換できるため、メンテナンスに要する時間を大幅に縮小できるうえ、ブランドによる完璧な品質コントロールを可能にした画期的なシステムです。
  ご紹介する「MONARD」は、ご覧の通り、これ以上はないほどシックでエレガントな3針タイムピース。流麗で神々しいラウンドケース、荘重なアップライトのバーインデックス、たおやかなリーフ針、そして愛おしいほど繊細なセンターセコンド、それら全てがあいまって、芸術作品のような美的世界を体現しています。搭載する手巻きムーブメントには、もちろんインターチェンジャブルエスケープメントを採用。しかもツインバレル方式により、7日間という驚異的なロングパワーリザーブを獲得しています。文字盤のミニマルな美しさを損なわないよう、パワーリザーブ表示をケースバックに備えているのも特筆すべき点。世代を超えて継承するに足る、真のマスターピースといえましょう。

文:小林 和夫 写真:綿屋 修一

H.Moser & Cie(H.モーザー)

モデル名: MONARD
ムーブメント: 手巻きCal.HMC 343.505 18,000振動/h
パワーリザーブ: 約7日間
機能: 時・分・秒表示、ケースバックにパワーリザーブ表示
防水性能: 日常生活防水
ケース素材: 18Kローズゴールド
ケースサイズ: 径40.8mm、厚さ10.85mm
ストラップ: クロコダイル革
シースルーバック: あり
価格: 197万4000円

お問い合わせ:

東邦時計 TEL.03-5807-8162