三陽山長が新展開でトラッドスタイルに回帰

良質な素材を使い、日本の靴職人たちの優れた技術により、日本人のために作られる三陽山長の紳士靴。
その最上級ラインから、名匠の誉れ高き関信義氏が自ら製作するスペシャルモデルが登場した。
また、レギュラーラインでは新木型2タイプを投入。ともに昨今のトレンドを受け、
このブランドの原点であるトラディショナルなセミロングノーズに回帰している。
そこで、ここではそれらの中から厳選した要注目の3モデルを紹介しよう。

サイドダブルモンクストラップ「義之丞」名匠が自らの手で作りあげるプレタシューズの白眉

三陽山長の「プレステージライン」が、さらにクラスアップ。同ブランドのカスタムオーダー靴を製作している関信義氏が、この最上級プレタも手掛けることに! 関氏といえば靴業界でその名を知らぬ者がいない、キャリア50年の、日本が世界に誇る靴匠。その卓越した技は、この新作「義之丞」からもうかがえる。既存の木型「R208」に仏デュプイのカーフで製甲したアッパーを吊り込み、じっくり成型。製法は通常のグッドイヤー靴よりも反りと足馴染みがよい九分仕立てだ。本底はアウトステッチを隠すヒドゥンチャネル仕立てで、コバは日本伝統のヤハズ仕上げという手間のかけようだ。しかもヒールカップは切り替えのないシームレスヒール。革を贅沢に使い、しかも製甲にも吊り込みにも難度の高い技を要するレアなディテールである。優雅なメダリオンが施されたエッグトゥや、高いポジションに配されたスタイリッシュな2本のモンクストラップなどデザインも実に秀逸だ。ダークブラウンのみ。 15万7500円。

パンチングキャップトゥオックフォード「勇之介」人気モデルが新木型の採用で控えめロングノーズに!

レギュラーラインの定番ベーシックモデル「勇之介」がこのほど、新木型の採用でリニューアル。スクエアトゥは従来どおりなのだが、ややモードな印象だったロングノーズの木型「R303」から、「ニュースクエア」とも呼ばれている「R309」に変更。もっかのシューズトレンドでもあるセミロングノーズの、この新木型により、さらに端正でクラシカルな佇まいとなった。結果、コーディネートの幅が広がって、ほとんどのスーツに無理なくマッチ。年齢問わずで履くことのできる重宝な1足となった。しかもサイドウォールが丸みを帯びつつも垂直に屹立しているため、足元をシャープ、かつスタイリッシュに見せてもくれるのも嬉しいところだ。ちなみにアッパーは高級国産カーフで、ソールはアウトステッチを隠すヒドゥンチャネル仕立てが施されたシングルレザーソールである。グッドイヤーウェルテッド製法。ブラック、ブラウンの2色展開。5万7750円。

ウイングチップオックフォード「鷲六郎」新木型の採用でエレガントなシルエットを表す美靴

今季、初登場したオリジナルのヒール
用ラバーチップ。ステップ状のデザイン
に「三陽山長」の刻印が施されている

「勇之介」と同様、このウイングチップ「鷲六郎(くろくろう)」も木型が変更されリニューアル。これまではベーシックなエッグトゥの木型「R201」で製作されてきたが、今回、「プレステージライン」専用の定番木型「R208」のエッセンスを取り入れた「R209」を採用。控えめなロングノーズの、端正でシックなウイングチップに仕上がっている。ちなみにアッパーは高級国産カーフ製で、メダリオンやピンキング(ギザ飾り)を廃し、パーフォレーションも控えめにしたエレガントなデザインが、このモデルの特徴。レースステイは一般的な5アイレットではなく、よりドレッシーな表情の6アイレットが採用されている。なお、写真のブラック・タイプはライナーもインソックライナーも本底もブラックというこだわりようである。ヒドゥンチャネル仕立てのシングルレザーソールを採用。グッドイヤーウェルテッド製法。ブラック、ブラウンの2色展開。6万3000円。

問:三陽山長銀座店 TEL.03-3563-7841 三陽山長二子玉川店 TEL.03-5491-2347
http://www.sanyo-shokai.co.jp/brand/sanyoyamacho.html
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この商品の情報は、2008年3月31日の情報です。
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文:山田 純貴 写真(商品):綿屋 修一 写真(人物):是枝 右恭