生活様式美 - 第5回 GALLERY RYO

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飾る楽しみを提案してくれるギャラリー

これまで在りそうで無かった、私たちの生活空間・住まいの在り方に「彩を添える」という視点からインテリアの新しい価値を提案してくれる、全く新しいタイプのギャラリー「GALLERY RYO」が、今年2010年、去る4月1日、青山・神宮前の閑静な住宅街にオープンしました。オーナーは建築家の三沢亮一氏。都心に点在する多くの優雅なラグジュアリーマンションを手掛ける氏が、常々感じていたのは日本の住空間には住まう人の思いが装飾にあまり活かされていないこと。そこで昨秋から、自らがリフォームした戸建てのギャラリーを友人知人向けにシークレットオープンし、満を持してオープンさせたのが「GALLERY RYO」。個々のライフスタイルと自由な感性で楽しむ住空間演出の面白さを味わってもらうため、豊かで洗練された至福の時空間が提案されています。
そこに並ぶのは氏の確かな審美眼で時代や国・地域を越えて集められた物たち。自身に縁の無いよそよそしいアートや近寄りがたい骨董品ではなく、かつての生活雑器や古色をおびた装飾品などすべてが暮らしと親和性のある物で構成され、私たちは物そのものというよりは、その物たちの飾られ方に出会います。いわば飾り方のお手本を眺めつつ、気づきを得られる学びの空間でもあります。建築の分野で培った氏の深奥な着眼や発想により蒐集されたコレクションは、数多の設計プロジェクトにおいてインテリアの可能性を真摯に探求してきた見識によるコーディネイションによって"インテリア・オブジェ"に昇華され、ギャラリーを訪れる人に"装飾"に対する面白さと、新たな発見をもたらしてくれることでしょう。「ああ〜、こんな風に飾ればいいんだ」と自分の部屋やリビングの壁を思い描き、手持ちの物と組み合わせてみたり、スペースを埋めてみたりと、そこは想像を広げシミュレーションを可能にする小さなモデルルームともいえます。
 定期的に開催される企画展もお見逃しなく。

2フロアに分けて様々な文化の集積による美しい物語性を持つ逸品たちが並ぶ。
民家の梁を残した温もりと吹き抜け部分が活かされた開放的な心地よい空間が広がる。

外観は、デザイン性高く先駆的なヴィンテージマンションが建ち並ぶ、華やかさと隠れ家的な魅力を兼ね備えたエリアにふさわしい佇まい。

GALLERY RYO(ギャラリーリョウ)

営業時間:毎月1日〜10日/11:00〜19:00 ※その他の日時についてはメールにて予約を受け付けています。
住所:〒150-0001 東京都渋谷区神宮前2-31-1
TEL&FAX :03-6438-9239
URL:http://gallery-ryo.jp
MAIL:info@gallery-ryo.jp

文:倉野 路凡 写真:猪又 直之