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暮らしのお店探訪- 第14回 うつわ一客

うつわ一客

馴染みのお客様も増えて来たという、作家ものを主に扱う、うつわ「一客」東京店は、来る12月15日オープン10周年を迎える。青山通りを明治神宮側へ一本内側に入り、平行に走る通りの中ほどにあり、表参道からも近く、ショッピングやカフェの帰りにも立ち寄りやすい。白と茶の色調で統一された店内は、シックなギャラリーのよう。季節を感じていただけるものなどが店頭に並べられ、あとはスッキリと引き出しの中に収められている。それも、お客様がすべて手に取って見ていただけるようにと工夫された設えに。つねに常設展や個展が開かれており、素材や作風の違ったものを一堂に眺められるのは愉しい。

大阪本店は開いて30数年になるという。その当時はまだ、器は5客以上など組みで販売されることが多く、「お一人、お一人のお客様を大切に」1客から器をお売りしたいとの思いから店名を「一客」とし、ひとつひとつ趣きのあるものを手掛けて来られたオーナーの木延子さん。京都店は清水焼のメッカ五条陶板の散歩道にある。三店三様、器を巡る旅も、この秋いいかも知れない。

作家によって伊賀、織部、唐津など窯の産地もいろいろ、陶磁器にとどまらず、漆器やガラス器もここだけでしか、触れ合えないような色・柄・形の一客ものが揃う。贈り物に、自分用に何かいいものはないかと、探しに来られる方や、器好きの方が新しい出逢いを求めて訪れては、時を忘れ数時間も眺め入っていらっしゃる姿も多く見受けられるのだとか。あなた好みの一客も、その手で引き出しが開けられるのを待っているかも知れません。

<メイン写真>
作家:加藤 財(たから)
しのぎpot/美しい姿に、どことなく愛嬌もあるこの急須。
中の供網(ともあみ)も大変細かく水切れのよい秀作。

<これからの展示>
11月5日(土)〜11月12日(土)
川合敦子展(陶器)
12月3日(土)〜12月10日(土)
藤野征一郎(漆器)

うつわ一客 東京店
〒150−0001
東京都渋谷区神宮前4−7−3神宮前HMビル2F
TEL.03-5772-1820 FAX.03-5772-1821
営業時間:11:00〜19:00
定休日:日曜日、祝日
http://www.ikkyaku.co.jp/index.html

写真:猪又 直之 2011.11.07 UPDATE

 

出番を待つ引き出しの器たち

シックな店舗内観

2階の店舗へ続く階段周りの外観