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生活様式美 Way of Lifestyle- 第18回 工芸 花のや

工芸 花のや

長年百貨店の工芸ギャラリーの勤務を経験したオーナーが、これまで様々な展示に携わって来た中で作家さんとの関わりも自然と深くなり、自身も油絵や彫金を嗜むなど、その経験と繋がりを活かして、独立し赤坂にありながらも閑静なコロンビア通りに、小さなギャラリー「工芸 花のや」をオープンして約2年。日々の工芸品を大事に、ごく日常の暮らしを豊かに彩る伝統工芸品やガラス・陶芸・染色品などの作家作品を展示販売されている。中でも古伊万里の染付・色絵は17世紀から明治時代の小鉢、角皿、茶碗などが豊富に揃う。

ギャラリー内は、敷居は高くないものの、確かな審美眼で並べられたものの中には、目を見張るようなものも鎮座している率は高く、珍しく貴重な一品に触れる幸運に恵まれる機会も多いと言える。メインの写真は、ものによっては無形文化財(人間国宝)の作家作品もある、ご存知、油滴の天目茶碗と思いきや、こちらは、油滴天目のぐい呑。店内の展示棚や調度も特注された匠の技の生きるオーダー可能な木工で、販売もされている。

器以外にも京都香老舗・薫玉堂や香彩堂のお部屋たき香など、白檀や沈香をつかったお香やヴィンテージの藍染半纏をリメイクしたジャケットなど、さらに伝統工芸品を扱う関係から江戸の頃より続く老舗の水あめや、シルクパウダーを原料に含む添加物ゼロのオリジナルの「絹あめ」も扱っている。つやつやで滑らかなのどごしと程好い甘さで、本当に絹を食べているような心地がして肌が綺麗になるような気がして来るから不思議だった。実際この良質なシルクタンパク質のひとつは、コラーゲンの生成にも関わる美肌にも欠かせない栄養素だということで、科学的にもお墨付き。
この「工芸 花のや」のスペースは、美術工芸品の作品発表・展示販売のために活用いただけるよう老若男女問わず作り手に広く開放されている。詳細は公式サイトやお電話でお問い合わせください。


工芸 花のや
〒107-0052 東京都港区赤坂4-10-21フジヒロビル1F
TEL./FAX.03-3583-2211
営業時間:10:30〜19:00
定休日:日曜日、第2、第3土曜日
http://www.kougei-hananoya.jp/

文:冨田 いずみ 写真:猪又 直之 2012.04.17 UPDATE