PITTI IMMAGINE UOMO参戦録
皆さんこんにちは。
今年の夏は衝撃的な暑さでしたね。
来年も今年のような酷暑ならば、「南半球にも店舗を作って夏の間だけはそちらで仕事をする」といった非現実的な衝動に駆られること確実です…
さて、今回は、6月15日(火)〜18日(金)にフィレンツェで開催された、メンズウェアの展示会PITTI IMMAGINE UOMOにA WORKROOM by Ryoji Okadaとして出展した時の話を中心に。
結論から言えば「本当にいい経験が出来ました!」これに尽きます。
そして、1月11日(火)〜14日(金)開催の次回、79回目のPITTI IMMAGINE UOMOにも引き続き出展する予定です。
次回は2011-2012 Autumn/Winter向け。
店舗では2010-2011 Autumn/Winterシーズンが立ち上がったばかりなのですが、僕の方は2011-2012 Autumn/Winter Collectionのイメージ構築、テキスタイルサンプルの収集などをお盆明けから徐々に始めています。
A WORKROOM by Ryoji Okadaが出展したのはFuturo Maschileという名前の、TRICKER’S(僕たちの隣のスタンド)やPT01(僕たちの隣の隣のスタンド)や BOGLIOLIやALDENといった、著名ブランドが居並ぶかなりホットな建物です。
ですので、頻繁に人の出入りがあり、僕たちのスタンドもとても狭い空間でありながら、かなり盛況に4日間の会期を過ごすことが出来ました。
肝心の成果ですが、まだアナウンス出来る具体的な話は無いものの、そう遠くない将来にロンドンやバルセロナの小売店でA WORKROOM by Ryoji Okadaのウェアが取扱われることになると確信しています。
とは言うものの、正直な話、今夏の酷暑と同じくらい衝撃的な円高の影響もあって現地での想定小売価格が極めて高額になってしまうことと、ヨーロッパの景気もなかなか上向かない現況とが相まって大規模な展開に至るにはまだまだ時間が掛かりそう、ヨーロッパへのエクスポートビジネスを始めるタイミングとしては実に悪い時期だということを、身をもって体験している今日この頃です…
その一方で、そんな厳しい環境下でも「買いたい!」と思わせるようなエキサイティングなCollectionを創れるかどうかが僕の力な訳ですから、その面での研鑽を惜しむことなく次のシーズンへ向けたワークに取組んでいる今日この頃でもあります。
ビジネス的には、かようにわずかな成果しか無い実情ではありますが、現地では想像以上にいろいろな出会いや発見がありました。
そういった出会いや発見は無形なものですが、変え難い宝物です。
例えば、STEFANO BRANCHINIさん。
boqをご覧になっている皆さんならご存知ですよね?
デビュー以来ずっと、独自性の高いシューズを生み出し続けている世界的なシューデザイナーです。
縁あって現地で知り合うことが出来、お互いがお互いのCollectionを気に入って意気投合しました。
そして、知り合ったその日の晩に「じゃあ、ディナーでも」となって、BRANCHINI一家と会食したのですが、発想の源やモノ作りに対する姿勢などについて、突っ込んだ話がたくさん聞けて、とても充実した時間が過ごせました。
料理もとっても美味しかったですしね!
フィレンツェは何度も訪れているのですが、今まで行ったことが無い方角の小高い山の山頂にある現地の人間しか来ないような雰囲気のナイスなレストランでした。
それにしても、彼の作るシューズは刺激に満ち満ちていました!
日本で紹介される機会が減っているようなのですが、残念至極です。
また、今回のPITTI IMMAGINE UOMOの招待デザイナーだったJIL SANDERのショウを見られたことも収穫でした。
ランウェイのショウを見るのが久し振りだったということだけではなく、JIL SANDER自体が個人的にとても好きなブランドであること、そして何よりもシグネチャーブランドを含めたRAF SIMONS氏の最近の仕事の素晴らしさに日頃から深い感銘を受けている僕にとって、彼の最新の仕事を目の当たりに出来たことが本当に貴重でした。
夢のある秀逸なCollectionでした。
会場が中心地からかなり遠かったけれど…
そして、友人のDENNIS MORRIS先輩。
BOB MARLEYやSEX PISTOLSを始めとした多くのミュージシャンを撮ってきたことで有名な、Living Legend的な扱いを受けるフォトグラファーです。
PITTI IMMAGINE UOMO終了後に、彼のホームであるロンドンを訪問し再会してきました。
DENNISが撮ったMARIANNE FAITHFULLの写真展を見に行ったり、DENNISの自宅で新しい音源のデモを聴かせてもらったり、DENNISが親しくしているBROWNSやDOVER STREET MARKETのスタッフを紹介してもらったり。
偉大なフォトグラファーと友人として接する機会に恵まれているだけでなく、ビジネスのサポートまでしてもらうなんて、自分の幸運が信じられません。
このリレイションをずっと継続して、いつか、DENNISの作品を使ったスペシャルテキスタイルを作りたいです!
他にも、世界各国の小売店のバイヤーたち、ヨーロッパそして日本の媒体の人たち、僕らへのサポートを申し出てくれたイギリスのナイスカップル、イタリアのミュージシャン、近くのスタンドの気のいいスタッフたち、PITTI事務局の人たち、日本からの出展者の人たちなどなど、多くの人と交流出来たことは本当に有益でした。
そうそう、旧知のライターさんの粋過ぎる計らいで、会期中にJ-WAVEの番組でA WORKROOM by Ryoji Okadaが紹介されるという嬉しいハプニングもあったんですよ!?
偶然にも聴いてもらえていたら嬉しいです。
ざっとこんな感じの旅、貴重な出会いに恵まれたことと多くの課題が発見できたことが大きな収穫となったPITTI IMMAGINE UOMO初参戦でした。
今となっては、参戦決意から、申請、準備、本番まであっという間だったように感じますが、出発前日までの準備期間約3ヶ月は、寝る間を惜しんで作業していたので、本当に長くてハードでした。
いや、出発の日すらも、朝の5時頃に店に出て来て仕事をしたから出発当日までですね(笑)。
あれを年2回続けたら身体が持ちません!!
でも、今回の出展である程度の勝手が分かったので、次回はあそこまでバタバタはしないと思います、といいますか、そう願います、アーメン。
何はともあれ、今後も世界に挑戦するA WORKROOM by Ryoji Okadaへの応援をよろしくお願い申し上げます。
次回は精度を格段に上げて臨みます!
最後に毎度の音楽ネタを。
この夏は60枚ほどのCDを購入しましたが、購入した新譜の中では以下の2枚がとても心に残っています。
まずはROBERT RANDOLPH AND THE FAMILY BANDのWE WALK THIS ROAD。
今までの爆発的なエネルギーを放射する感覚とは異なる、抑えた、それでいて極めてエモーショナルなアプローチがとても心地良い名作です。
それにしてもここまで深化しているとは新鮮な驚きでした。
今後の活動がますます楽しみになる作品です。
そしてGRINDERMANのGRINDERMAN2。
NICK CAVEのTHE BAD SEEDSとは別働のバンドの2枚目です。
この破壊力はちょっと尋常じゃありません!
これはライヴが観たくなるなぁ〜。
ライヴといえば、7月に青森を旅行した時に観た、南郷サマージャズフェスティヴァルがとても素晴らしかったです!
「来年はどの夏フェスに行こうかな?」と考えている皆さん、候補に南郷サマージャズフェスティヴァルも入れてみては?
絶対に楽しいですから。
以上、今回はこの辺で。
それでは皆さん、素敵な秋をお過ごし下さい!
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