3度目のPITTI IMMGINE UOMO出展

皆さんこんにちは。
「このコラムは一体いつになったら更新されるの??」と、ご心配下さっている方がもしいらっしゃいましたら、大変すみませんでした、スーパー久し振りの更新です。 次回はもっと早く更新します!

さて、今回は、6月14日(火)~17日(金)の4日間に渡って開催されたPITTI IMMAGINE UOMO 80°に出展した時の諸々をご報告します。

PITTI IMMAGINE UOMOは、半年に一度フィレンツェで開催される、出展ブランドが約1,000という規模も、全世界から来場するバイヤーの質も世界最大級と評される、そして、あらゆる主要Men’s Collection/Exhibitionに先駆けて開催されるメンズプレタポルテ見本市です。

最近は多くのファッション誌で、”ピッティ”や”ピッティ・ウォモ”として紹介されるケースが増えているので、皆さんもご存知かと思います。
僕が代官山でやっているテイラーA WORKROOMの既製品レーベルA WORKROOM by Ryoji Okadaは今回が3回目の出展。

「2回目、3回目でなかなかオーダーなんてつかないよ」「出展を続けること、いいエージェントを見つけることが大事」という助言を何人かの先人からいただいていたし、収まるどころかますます進行を続ける円高が輸出ビジネスの向かい風になることも当然わかっていたしで、前回まではオーダーを取るという実利よりも、世界進出の方法論を自分の中で明確にすることと人脈を拡げることを出展の主目的に据えていました。
そして、前回の出展を終えた時にその目的はある程度達成出来たと感じたので、今回の出展に際しては、クリエイションワークを始める前段階から「絶対にオーダーを取るぞ!」と意気込んでいました。
ところが、クリエイションワーク開始後程なくして東日本大震災が発生し、約1ヶ月の間作業は停滞、被災地の映像を見ていたらいても立ってもいられなくなり復興ボランティアに参加、そうこうしている内に時間が足りなくなり、精神的にも不安定になり、結果として、2012 Spring/Summerは今までで最も苦しんだCollectionとなりました。
しかし、苦労を重ねたかいがあって、仕上がりは満足のいくものでした。

かなりギリギリになってしまったので、イライラ、冷や冷やの連続でしたけれど(笑)。

5月末のCollection完成後、大急ぎでシューティング、販促物の制作を敢行、前日までバタバタ、じたばたを続けてやっとのことで作業を間に合わせ、何とか予定通り6月12日(月)に無事出発。

ローマ経由でフィレンツに到着したのは6月12日(月)の夜、デビュー以来ずっとファンのJason Kiddが悲願の優勝リングを獲得したNBA 2011 Finals Game 6を多いにエキサイトしながら見て睡眠、翌6月13日(火)はブース設営で会場入りしました。
今回、僕らの建物はブランドサインが電飾に!
事前に知らなかったのでちょっとびっくりしましたが、これは新鮮でとてもいい感じ!

ブース自体も前回よりデザインを練ってグレードアップさせましたし、渾身のCollectionも無事に届きました!
加えて、今回は、前回までと同じ建物ながら人通りがより多い、Alden, Brian Dales, D’Amico, Mackintosh, Orian, Silvano Sassetti, Swimsといった素晴らしいブランドが居並ぶサイドに移動出来たのも極めて好材料、あとは開幕を待つばかりです!
成功祈願の前夜祭にはもちろんフィオレンティーナと赤ワイン!
いよいよ4日間の「闘い」が始まる、と思うと高揚します。

全体的に静かな立ち上がりだった初日から嬉しいサプライズが!
1回目の出展時から、僕のCollectionに敬意を払ってくれているフィレンツェ在住の友達でジャーナリストのLauraが、彼女が担当したこの日のCORRIERE DELLA SERA紙のPITTI IssueでA WORKROOM by Ryoji Okadaを「彼女がプッシュする4つのブランドのひとつ」として紹介してくれたのです!
CORRIERE DELLA SERA紙はイタリア最大の発行部数を誇る日刊紙で、そのスーパーポピュラーな新聞に、しかも今回のPITTI IMMAGINE UOMOの招待デザイナーでもあるBand of Outsidersとページを分け合うかたちで載っていることに、イタリアの友人たちは皆一様に驚愕!
「Ryoji、これどうやったの??」「幾らかかったの???」などといった質問を多数受けました。
もちろん、お金はかけていませんよ〜(笑)。

ブースのメインウィンドウに飾っておいたらじっくり読んでくれる人が多数いましたし、この記事を見てブースに来てくれたバイヤーも少なからずいましたし、これは最高に嬉しいサプライズでした。
事前にメール取材を受けていたので、この記事が出ること自体はもちろん知っていたのですが、ここまで素敵な内容だとは思っていなかったので、正直僕もびっくりしました! Laura! Grazie Mille!!!!

2日目にもサプライズが!
あの映画界を代表する個性派俳優にして自身のファッションブランドのデザイナーとしても活躍するJohn MalkovichさんがA WORKROOM by Ryoji Okadaのブースにふらりと現れて、Collectionを絶賛してくれたのです!
どんなジャンルであれ、クリエイティヴな作品というものは、「肩書きや言葉などあらゆる壁を簡単に超えるものなんだなぁ」と改めて実感した次第です。
これもとっても嬉しいサプライズでした!

3日目はStefano BranchiniさんやWilliam Huntさんなど、以前から交流があるデザイナーさんたちと情報交換をしたり、初対面のデザイナーさんたちと交流しコラボレイトを約束したり、エージェントのオファーを受けたり。

そして、4日目の最終日は、毎度のことながらバイヤーさんは少なく、VOGUE Italiaのweb版を筆頭に取材が中心の1日。

と、こんな風に充実した、そして極めて忙しい4日間を過ごしました。
特に3日目までは、あまりに自分のブースの来客が多過ぎて、他のブランドを偵察する時間がほとんどありませんでした。。。
ですので、皆さんに、2012 Spring/Summerの傾向などをご報告出来ないのが残念です。

かような3回目の出展でしたが、結果として、ブースに来てくれたバイヤーさんの数は過去最高、肝心のオーダーもイタリア、スペインなど4軒の小売店からもらえたので、ひとまず満足です!

いずれの店舗もモード寄りの品揃えをしているセレクトショップです。
テイラーをやりながらも、モードブランドの服が大好きな僕ですから、そんなセレクトショップは理想の取組相手、今から2012 Spring/Summerシーズンの立ち上がりが楽しみでなりません!
中でも、スペインの店は、VOUGE USAがランクするWorld’s top 25 shopsに入るほどの名店のようで、そんな世界有数のEdgyかつLuxuryな空間に、しかも、トップメゾンのクリエイティヴな服と一緒にA WORKROOM by Ryoji OkadaのCollectionが置かれることを想像すると、とてつもなくワクワクします!

撤収があったので最終日もフィレンツェ泊、その後、ミラノ、ロンドン、パリと廻りました。
ミラノでは新しい出会いがたくさんありましたし、ロンドンでは現地の友人たちと遊んだし、あまりいい印象を持っていなかった10年以上振りに訪れたパリはとっても素晴らしかったです!

その模様はいずれまた。
あるいは、僕のblogでもちょっと紹介していますのでよかったらチェックしてみて下さい。

次回、1月のPITTI IMMAGINE UOMOにも出展する予定でいますが、その際には、きちんとエージェントとも契約をして臨みたいと思っていますし、価格的にも買い易いCollectionを持っていく腹づもりでいます。
いずれも、もっともっと取り扱い店舗を拡大するためです。
ということで、今後のA WORKROOM by Ryoji Okadaの動向にぜひとも御注目下さい!

Facebookページも開設しましたので、ぜひチェックしてみて下さい!

僕が管理しているのでまだまだ拙い内容ですが、近い内にグレードアップを敢行しようと思っておりますので、よかったら、ぜひ「いいね!」を押して下さい!

また、2度目のPITTI IMMAGINE UOMO出展時に披露した2011-2012 Autumn/Winter CollectionをA WORKROOM officeial websiteにアップロードしましたので、こちらもぜひご覧下さい!
最後に毎度の音楽ネタを。
最近、縁あって、元RED WARRIORSのDIAMOND✡YUKAIさんがA WORKROOMの服を着てくれています。

ユカイさんと言えば、高校1年生時の最大のヒーロー!
かつては自身のバンドでコピーしていたし、ライヴにも何回か観に行きました。
本当にかっこよかったな〜!
そんなヒーローが自分の店に来てくれて、オーダーしてくれて、しかもblogで「このジャケットはRyojiに仕立ててもらったんだ!」と書いてくれるなんて、何とも感激です。 「激しく公私混同した店をやっていてよかった!」と激しく思う今日この頃です(笑)。
以上、今回はこの辺で。
それでは皆さん、素敵な秋をお迎え下さい!

TEXT by 岡田亮二(A WORKROOM代表)