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「作る立場からいうと、コットンやリネンを使ってスーツという形にするには、とても高度なテクニックが必要なのです」と語るのはオーナーの佐藤英明さん。アイロン操作しやすいウールにくらべコットンはほとんどそれができないため、職人の技術力の差が出やすいそうだ。最近よく既製品のコットンスーツやジャケットを見かけるが、ほとんどいせ込みもなく平面的に仕上がっている。たとえファクトリー生産でも厚地のウールならスーツを立体的に仕立てることができるが、コットンスーツを魅力的に作れないということだ。 ![]() 夏物に多い大見返しを採用。たとえカジュアル色の強いシアサッカーであっても、しっかり芯地を入れて立体的に仕立てられている。美しいシルエットだけでなく、ワンシーズンで駄目になるモノとは根本的に違う ![]() 細腹(サイバラ)をとらずに、フロントダーツを斜めにとっている。これによりウエストのシェイプを出して、スーツを立体的に見せている。はっきりとしたストライプ柄なのでダーツを採用しても違和感がない。 ![]() 今回使用した服地はカチョッポリのシアサッカー。コットン33%×ポリエステル67%という混紡率にすることで、軽量化と取り扱いやすさを実現している。ポリエステルを混紡することでシワになりにくく縮みも少ない。さらに汗や紫外線にも強く耐久性が増すといわれている。夏用服地に関してはコットン100%という天然素材にこだわるべきではないし、とくに高温多湿の日本で最適な素材である。また、他社の服地に比べてカラーバリエーションが豊富で、なかにはブラックウオッチといったプレッピーな柄もある。デザイン性と機能性をあわせもつ稀有なマーチャントだ。 ![]() 春夏の定番服地であるシアサッカーを使ったスーツ。昨年あたりから既製品でも多く見かけるが、このようにグラマラスな仕立てになることは絶対にない。ビスポークならでのテクニックを感じさせる。 ![]() 内ポケットは少し浅めに作られている。というのはモノを入れたときに正面から見ると胸あたりのシルエットが崩れてしまうためだ。解決策として上部分にポケットを延長しているので長いモノを入れることもできる。 ![]() 大見返し仕立てのため内ポケットが写真のように袋状の独立した作りになっている。モノを入れてもそれほどシルエットに影響しない仕様でもある。また、表側がシアサッカー地で、裏側が白色(写真)という配慮も。 ![]()
カチョッポリに関するお問合せ:アルヴェスティ ジャパン TEL.03-5412-1500 文:倉野 路凡 写真:猪又 直之 |








