泰八郎謹製
熟練職人による手仕事を実感できる珠玉のセルロイド眼鏡フレーム

泰八郎謹製は、昭和17(1942)年に福井県鯖江市で生まれ、昭和32年から約50年のキャリアをもつ眼鏡職人、山本泰八郎氏の手による手作りのセルロイド製眼鏡フレームです。3年以上寝かせたセルロイドは変形せず、曲がりにも強いため、テンプルに金属芯を使用しない「ノー芯」という伝統的な製法を用いています。一本一本丹念に手磨きした温かみのある質感の眼鏡は、鯖江市郊外の山間の工房で月産200〜230本という少量生産で、250本作ると休みは返上だと言うことです。
よく乾燥させたセルロイドはべっ甲のような艶と光沢、そして丸みを持たせることができ、しかも変形が少ないことからかつては眼鏡フレームの主流でした。最近は新素材や金属素材に押されて絶滅寸前とまで言われていますが、セルロイドならではの温もりと柔らか味のある感触を好む人たちの間では、今なお熱烈な支持を得ています。また、レトロな雰囲気を好む若い人たちからも見直されてきている素材でもあります。泰八郎謹製はセルロイド生地からの型出しに始まり、最後の磨きまですべて自分の手の感覚を頼りに作り上げる、真のオールハンドメイドブランドです。手作りだからこそ得られる世界でただ1本だけの泰八郎謹製を、ぜひ愛用してみてください。

昭和32年以来、変わらぬ製法を守り続ける
切断〜内径・外形削り

大きな板状の生地を切断する。基準となる穴を開けてから、金型に合わせてレンズの入る内側を糸鋸で切り抜く。引き続き内側と同様に外形を削りだす。

顔面カーブ入れ〜パッド取り付け

枠を温めてから金型にはさみ、凹凸万力でアールをつけたのち、ボール盤を用いて外形・内形を整えヤゲンの溝を掘る。鼻にあたるパッドを取り付け、小刀で面を研ぎ出してから全体をヤスリ掛けする。

ガラ入れ〜合口切断

ガラ(撹拌機)に那智石と房州粉(泥)を入れ、バレル研磨をする。10時間後、水を替えて石鹸粉を入れてさらに3時間研磨すると、川の石が丸くなるように角が取れ大きなヤスリ傷がなくなる。次にフェルトや布のバフに房州粉を付けて磨く。何種類ものバフを使い分け1枚1枚手作業で磨く。続いてフロントとテンプルを接合する部分に穴をあけ、熱で丁番を埋め込み、フロントとテンプルを取付け、合口のかみ合わせが重なるように、面をあわせて切断する。

バフ研磨〜完成

フェルトや布のバフに房州粉を付けて磨く。ある程度磨いたらアセトン蒸気に当て、細かい傷を浮かせてから何度も何度も磨く。何種類ものバフを使い分け1枚1枚手作業で磨くことにより、べっ甲のような艶と光沢感、丸みが生み出される。最後にきめの細かいバフを用い、仕上げ磨きをする。枠1枚完成するのに実に13回ものバフ研磨を繰り返す。こういった高度な研磨技術は鯖江でも数人しかできない巧みの技である。

文:有澤 隆 写真(商品イメージ、ディテール):綿屋 修一

泰八郎謹製取扱店
FACIAL INDEX NEW YORK
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